シュタイナー学校のサマースクール

札幌から約2時間、
洞爺湖にほど近い豊浦町にある
幼小中高15年の一貫教育を行うシュタイナー学校「いずみの学校」

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の3日間のサマースクールに、次男と私、参加してきました。


子どもが生まれてすぐシュタイナー教育に興味をもち、
子安美知子さんや、仲正雄さんの著書など読んでは
感銘を受け、
こういう教育を取り入れてみたいな……
と思ってはいました。

しかし、現実はそうもいかず。
生活費を稼ぐため働くため、当時の状況では子どもは近隣の保育園に預けるしかなく。
家ではある程度がんばっていても、フツーに昔ながらの集団保育。全体行動。(しかもそれが厳しめ。納得いかないことは多かった)
「シュタイナーで教育しゅたいなー」と(すみません、ダジャレで)、ため息つきつつ、家でよく言っていたものです。

ああ、あこがれのシュタイナー……。
(ホメオパシーともかかわりがありますしね)

その後も子どもは小学校、中学校とごくふつうの公教育の道を歩み、
別にそれはそれでいいし、いい友達や学びも得てはいます。

が、なにしろ、私が、叶わなかったシュタイナー教育を今なお体験したい気持ちがある。

中2の長男はもう誘っても絶対行かないけれど、次男は小5。
ギリギリ、今年ならばついてきてくれる。
これが最後のチャンスかもしれない。
次男よ、一緒に行こう!!行くよ!
と参加を決めました。

結果、とてもとてもいい経験になりました。

・子どもを導く大人(先生)の態度

・体の左右の統合や背後の感覚を育てるようなアクティビティ

・学びの順序、科目を超えてひとつのテーマを扱うトータル性

・海や湖に子どもを連れだしたくさん遊ぶ

など感銘受けたことがいくつもありました。


三日間通して、校庭のキノコの観察。そこから理科、国語(詩)、にじみ絵、粘土製作へと展開が。にじみ絵は青黄赤だけしか使わず。その混じり合いで茶色や緑ができることにまた意味がある。


まとめをこんなふうに書いたり。

これは植物を観察して、その中にある形を発見し、定規使わずフリーハンドで描いたのだそう。体幹の訓練にもなるように思う。

人見知り激しい次男も、初日から楽しい!と言っていました。

「先生たちはみんなすごく優しい。今の小学校の先生も優しいけれど、それとはちょっと違う。いずみの学校の先生は、自分も子どもたちと同じ、っていうふうに話をしてくれる」とのこと。

次男については、非常に印象的な出来事もあったのですが、
それはまた改めて。

私の受けた大人の芸術体験プログラムも面白かった。
担当の先生が、なんと知人のダンナさんだったという事実にはびっくり!
参加者のみなさんもいい人ばかりで、日を追うごとにほんとのクラスメート感が。参加者最年少の高1の子から、「みなさん同年代に感じた」と最終日に言ってもらったときには思わずガッツポーズが出ましたよ(笑)。

大人の芸術体験プログラム。まずはにじみ絵で「色」を体験。色の出会い、混じり合い…


黄色と青だけで、月夜を。
木は必ず下(大地・根)から上(天)へ向かって描くのがシュタイナーの哲学。それにより、木の生命力の方向性=自然のリズムや摂理が体に入ってくる…ということ。


パステル画もやりました。補色が必ず見えているということ、ものの境界線は本当は見えていないものだということなど、描き方とともに先生か語るお話が
いちいち興味深く面白かった。

水墨画。たらしこみという技法でナスを。ハンコも篆刻で制作。

サマープログラムでは予想外に知り合いに何人も遭遇。
思いがけず久しぶりの再会になって、なんだかこれもよいことでした。

それにしても海、山、湖。
自然ゆたかな環境はやっぱりいいなあ。

暮らし方を変えたくなってくるほどです。

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